● Androidブラウザを対象とする場合の御注意(PDF No Save・HTMLモード)

1. 本機能はアルファ版です。

本機能は2013年5月14日にリリースしたver. 2.49d以降に搭載している機能であり、製品版の手前のβ(ベータ)版よりも完成度の低いアルファ(α)版という位置づけです。したがって、あくまでも試験的な運営になります。クローズな環境にてご利用で、ユーザーの利用するAndroid端末が少数であり、かつ、その特定端末にてテストを行っていただいて動作確認が取れている場合のみ御利用ください。

なお、本機能はHTMLモードのBコースで提供しています。

2. Adobe Readerではなく、オープンソースpdf.jsでの閲覧になります。

Android版Adobe Readerは2015年8月25日現在、Androidブラウザをサポートしていません。pdf.jsというオープンソースのJavaScript・HTML5を、保存対策用に弊社がカスタマイズしたものによってPDFファイルは表示されます。保存対策機能やコマンドキー対策機能(JavaScript)自体は、弊社が開発したものになります。

逆に言えば、Google PlayからAdobe Readerをダウンロードする必要はありません。ただし、Firefoxでのご利用をお勧めしますので、FirefoxをGoogle Playからダウンロード・インストールして御利用ください。

pdf.jsプロジェクト:
https://github.com/mozilla/pdf.js

したがって、pdf.jsなどのJavaScriptに含まれる、下記のようなコピーライト表示は絶対に削除しないでください。

3. PDFファイルが正しく表示されない場合があります

PDFファイルが正しく表示されない場合がありますが、(PDFビューアのコード自体は弊社がプログラムしたものではないため、)多くの場合、弊社ではどうすることもできないかもしれません。Mac版Firefoxの場合と同じプログラムですが、Mac版Firefoxで正しく表示されていても、Android端末では正しく表示されないことは十分にありえますので、テストは必ずAndroid端末実機でお試しください。また、特定の機種で正しく動作したからといって、同じOSのバージョン・同じメモリーであっても、別の機種で正しく動作するかは100%とは言い切れません。ここがiOSを使っているiPhone/iPadとの大きな違いです。

pdf.jsで問題が発生する場合、Mac版Firefoxであれば、pdf.jsのプロジェクトを中心的に主宰しているMozilla社も対応してくれる可能性が高いですが、Android端末は全くサポートの対象として位置づけられていませんので、解決できる可能性は低いです。ですから、弊社に個々のPDFファイルについてご報告いただいても、弊社ではどうすることもできません。ただ、サポートに御相談いただければ、解決の約束は全くできませんが、今後の参考にさせていただきます。その際、問題がが発生するPDFファイル(もしくは設置URL)を症状・覚えている限りのPDFファイル作成方法とともに送ってください。秘密は厳守します。

正しく表示されないケースの一例としましては、下記のようなものを確認しています。
  • 文字化け。全面的な文字化けになるパターンは、pdf.jsプロジェクト開発者・協力者の皆様のおかげで非常に少ないです。ただ、広いWEB全体から考えて、一部分のみ文字化けするケースは50〜100ファイルのうち1ファイルぐらいあります。

  • 一部の日本語テキストなどが欠落するケース。英数字だけ表示されるケースです。多くの場合、フォント関連のトラブルです。こちらも、広いWEB全体から考えて、一部分のみ文字化けするケースは30〜50ファイルのうち1ファイルぐらいあります。

  • 文字の間隔が理想的でないケース。特に括弧(「」()など)の前後のスペースがおかしくなっているケース、詰まり過ぎて後続の文字と重なっているケースなどが稀にあります。

  • コンテンツのロードが異常に遅いケース・・・1ページ目の表示が遅かったり、スクロールをして、後ろのほうのページを表示させる時、スクロールを始めてからサーバからのダウンロードが始まっているように思われるケースがあり、なかなかコンテンツが表示されない場合があります。

  • 見出し部分などが二重になって影のようになって汚くなっているケース・・・この事例は結構あります。広いWEB全体から考えて、20〜40ファイルのうち一つぐらいあるかもしれません。

  • フォームはサポートされていません。

  • Acrobat® JavaScriptはサポートされていません。

  • PDF内のリンクをクリックしても、リンクとして機能しない場合があります。・・・MS WORDからPDF変換した場合になるという話しもありますが、詳しい原因は分かりません。

  • 注釈は表示されません。

  • (既知の問題)Mac版Firefoxでは発生しませんが、Android端末でのみ発生することがある現象として
    • 画像の一部のみ表示されないことがあります。ブラウザをリロードすると表示されます。発生条件などは不明です。リロードしなくても最初から表示される場合があります。
    • ロードがとても遅い場合があります。ロードが遅く、次のページがまだロードされていないために、次のページにスクロールで移動できないように感じる場合があります。特に、Android 2.1、2.2や2.3などでそうです。Android 4.1以上では、速度面では著しく改善しています。
    • (Android 2.1、2.2や2.3のデフォルトブラウザにて、ランダムに)バイナリーデータがうまくデコードされず、そのままprintされたようなバグ的表示が出る場合があります。

    • 指によるズームも可能ですが、表示が非常に汚くなる場合があります。
    • Android 2.1、2.2や2.3のデフォルトブラウザにて、横スクロールがうまくできない場合があります。横スクロールが必要な場合は、テキストを拡大しているときだと思われますから、一旦テキストの大きさを元に戻してから、拡大したい箇所をズームしていただくようにお願いします。
などが挙げられます。出現頻度はあくまでも目安です。pdf.jsが苦手としているかどうかはPDFファイルの作成ソフトや作成方法に大きく影響されると思われ、特定の部署で作られたPDFファイルは全滅であるというケースも考えられなくは無いです。逆に、問題が無い環境では、PDFファイルの数がたとえば200個あっても、おかしなファイルは皆無ということもあると思われます。

4. 動作環境

●推奨環境
Android 2.2以上
RAM 512MB以上(1GB以上を推奨)。256MBの端末では確実に動作しません。
Google ChromeもしくはFirefox。pdf.jsプロジェクトはFirefox中心ですので、特にFirefoxを推奨します
・4インチ以上。縦型で表示している場合、文字が小さすぎるけれど、ズームさせると文字が信じられないぐらいぼやけて読めないということがあります。そういう場合は端末を横型に持つようにしてください。

ブロードバンド環境。pdf.jsのプログラムがjsファイル一つで約1MBもありますので、最低でも1Mps以上の環境からのアクセスが望ましいです。できるだけ転送量を抑えたい場合は、お任せ設定ウイザードではなく、詳細設定ウイザードにて、ステップ2で、「pdf.jsを、PHPを使ってgzip圧縮転送する」機能を選択してください。転送量が3分の1程度になります。(PHPが動作しない環境では、当然ながら選択しないでください。)

・動作が遅い場合は、他のアプリケーションを終了させてください。また、microSDHCカードを高速なものに変えることで速くなる場合もあるかもしれません。

・所謂中華タブレットでの動作は保障しかねます。

・上記動作条件の中でもっとも重要なものがブラウザです。ブラウザはFirefoxを推奨します。その他のブラウザでも一定条件で動作しえまるかもしれませんが、Adobe Readerの変わりにFirefoxをダウンロードする必要があるとのご理解をいただけましたら幸いです。


●弊社動作確認済み環境
Nexus 7
(16GB)




Android 4.2RAM
1GB

7インチ

解像度
1280×800
Google Chrome(デフォルトのブラウザ。バージョン26)快適に動作します。
Firefox最も快適に動作します。
Opera 12.10×Mobile版Operaに不具合があり、pdf.jsに対応していません。バージョン14betaでは、Chromeエンジンを使っているので、動作します。
Sleipnir×辛うじて動きますが、ブラウザが高機能するぎるため保存対策に不向きであり、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×クラッシュすることがあります。高機能すぎるため、保存対策には不向きであり、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo SC-03E
(GALAXY S III α)
携帯Android 4.1.1RAM
2GB

4.8インチ

解像度
1280*720
デフォルトのブラウザ
(Mobile Safari/534.30)
×に近い▲原因不明の理由でクラッシュすることが多いです。

(Android4.1におけるデフォルトブラウザは、HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページに飛ぶように設定されています。もし、Android4.1におけるデフォルトブラウザをサポートされたい場合・どんな不具合があるかを確認していたい場合は、HTMLモードの設定で「許可する」設定にしてください。)
Google Chrome 18快適に動作します。テストのため、わざと最新版にアップデートしていません。
Firefox 23もっとも快適に動作します。
Mobile Opera 15バージョン15では、レンダリングエンジンがChromeと同じものになりましたので、動作します。
Sleipnir×エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×高機能すぎるため、保存対策には不向きです。HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo N-07D
(MEDIAS X)
携帯Android 4.0.4RAM
1GB

4.3インチ

解像度
1280*720
デフォルトのブラウザ
(Mobile Safari/534.30)
×に近い▲ページのロードが途中でストップしたりします。スクロールしても、ツールバーに表示されたページ数の表示が変わりません。2ページ目以降が表示された状態でも、常にツールバーは1ページを表示しているかのような表示になります。

(Android4.0におけるデフォルトブラウザは、HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページに飛ぶように設定されています。もし、Android4.0におけるデフォルトブラウザをサポートされたい場合・どんな不具合があるかを確認していたい場合は、HTMLモードの設定で「許可する」設定にしてください。)
Google Chrome 27快適に動作します。
Firefox 21もっとも快適に動作します。
Mobile Opera 14バージョン14では、レンダリングエンジンがChromeと同じものになりましたので、動作します。
Sleipnir×エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×高機能すぎるため、保存対策には不向きです。HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo F-10D携帯Android 4.0.3RAM
1GB

4.6インチ

解像度
1280×720
Google Chrome(バージョン26)快適に動作します。
Firefox最も快適に動作します。
デフォルトブラウザ×に近い▲ページのロードが途中でストップしたりします。スクロールしても、ツールバーに表示されたページ数の表示が変わりません。2ページ目以降が表示された状態でも、常にツールバーは1ページを表示しているかのような表示になります。

既に修正済みですが、JavaScriptのwindow.pixelRatio関連の機能が正しく動作しないため、一部弊社のほうでカスタマイズしている箇所があります。(pdf.jsのそのままのコードでは、PDFファイルの左半分しか表示されず、右半分を表示するための横スクロールもできません。)

デフォルト設定では、エラーになるようにしてあります。1〜4ページだけのPDFファイルであれば、動く可能性もあるかもしれませんが・・・。
Opera 12.10×Mobile版Operaに不具合があり、pdf.jsに対応していません。バージョン14betaで動作しますが、今後どうなるかよく分からないので、現時点ではOperaの場合は一律エラーにしています。
Sleipnir×ブラウザが高機能するぎるため保存対策に不向きです。エラーページにリダイレクトされるようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×クラッシュすることがあります。高機能すぎるため、保存対策には不向きであり、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo F-05D携帯Android 4.0.3RAM
1GB

4.3インチ

解像度
1280×720
Google Chrome(バージョン26)快適に動作します。
Firefox最も快適に動作します。
デフォルトブラウザ×に近い▲ページのロードが途中でストップしたりします。スクロールしても、ツールバーに表示されたページ数の表示が変わりません。2ページ目以降が表示された状態でも、常にツールバーは1ページを表示しているかのような表示になります。

デフォルト設定では、エラーになるようにしてあります。1〜4ページだけのPDFファイルであれば、動く可能性もあるかもしれませんが・・・。
Opera 14バージョン14では、レンダリングエンジンがChromeと同じものになりましたので、動作します。
Sleipnir×ブラウザが高機能するぎるため保存対策に不向きです。エラーページにリダイレクトされるようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×クラッシュすることがあります。高機能すぎるため、保存対策には不向きであり、エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo N-06C携帯Android 2.3.3RAM
512MB

4インチ

解像度
854*480
デフォルトのブラウザ
(Mobile Safari/533.1)
×に近い▲ PDFファイルによっては、Android 4.0.4のN-07Dや4.0.3のF-10Dより正常に表示できるPDFファイルが多いです。ただし、スクロールしても、ツールバーに表示されたページ数の表示が変わらない不具合は他の機種のデフォルトブラウザと同じ挙動になっています。2ページ目以降が表示された状態でも、常にツールバーは1ページを表示しているかのような表示になります。

(Android2.3におけるデフォルトブラウザは、HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページに飛ぶように設定されています。もし、Android2.3におけるデフォルトブラウザをサポートされたい場合・どんな不具合があるかを確認していたい場合は、HTMLモードの設定で「許可する」設定にしてください。)
Firefox何とか許容範囲と言えるかもしれません。動作はもっさりしていますが、全ページが普通に表示されます。
Opera 14×バージョン14では、レンダリングエンジンがChromeと同じものになりましたので、動作します。Android 2.3には、Google Chromeはありませんので、Android 2.3の場合は、Opera 14以上を使うというのもありかもしれません。
Sleipnir×エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×高機能すぎるため、保存対策には不向きです。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

docomo T-01C
(REGZA PHONE)
(microSDHC 16GB Class10)
携帯Android 2.2RAM
512MB

4インチ

解像度
854*480
デフォルトのブラウザ
(Mobile Safari/533.1)
×に近い▲表示が非常に遅いです。PDFファイルによってその他の不具合が多数発生します。ズーム後、横スクロールをする場合にうまくいかない場合があります。一旦、ズームを解除してから拡大させたい箇所を再ズームするなどの処理が必要です。

(Android2.2におけるデフォルトブラウザは、HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページに飛ぶように設定されています。もし、Android2.2におけるデフォルトブラウザをサポートされたい場合・どんな不具合があるかを確認していたい場合は、HTMLモードの設定で「許可する」設定にしてください。)
Firefoxかなり動作がもっさりしています。メモリー搭載量が影響しているのか、OSの影響かは不明です。また、ディスプレイサイズも快適さに大いに影響にしているかもしれません。
Opera 12.10×Mobile版Operaに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
Sleipnir×エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
iLunascape×Mobile版iLuncascapeに不具合があり、pdf.jsに対応していません。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。
jigbrowser×高機能すぎるため、保存対策には不向きです。エラーページにリダイレクトするようにしてあります。

●制限事項
  • HTMLファイルと同じドメインのPDFファイルしか表示できません。サブドメインの異なるPDFファイルも不可です。viewer.htmlがwww.pdf-nosave.comに存在するのに、PDFファイルがtest.pdf-nosave.comに存在する場合、PDFファイルは表示されません。
  • 256bit暗号化PDFファイルは2013年5月13日現在、サポートされていません。
  • 文字化け・文字抜けなどの問題(詳細は前項をご参照ください。)がありえなくありませんので、必ずAndroid実機でご確認ください。Mac版Firefoxと同じ見え方をしているという保証はありません。Android版ブラウザ固有の問題というのは十分にありえます。また、全く同じ作り方をしているPDFファイルであり、内容が非常に似たものでない限り、PDFごとにチェックしないと問題を発見できない可能性が高いです。

5. やAndroid4.0.x(4.0.3や4.0.4)、Android4.1.x(4.1.1など)のデフォルトブラウザでの表示について

Android 2.x(2.1、2.2や2.3)や4.0.x(4.0.3や4.0.4)、4.1.x(4.1.1など)のデフォルトブラウザでのアクセスは、HTMLモードのデフォルト設定では、エラーページ(Firefoxでアクセスするように促すページ)に転送されるようにしてあります。これは、Android(2.1〜2.3や4.0.3、4.0.4、4.1.1など)のデフォルトブラウザ(Safari)は、pdf.jsで必要とされる機能の多くが備わっていないためです。辛うじて特定のPDFファイルで表示が可能な場合であっても、非常に読み込みが遅かったりしますので、Android(2.1、2.2や2.3、4.0.3や4.0.4、4.1.1)における「非Firefox・非Google Chrome」ブラウザを全てエラーにするのが得策です。

仮に、Android(2.1、2.2や2.3、4.0.3や4.0.4、4.1.1)のデフォルトブラウザでの表示を許可する場合は、正しく特定PDFファイルが表示されるかのテストを必ず行ってください。

6. 印刷を許可したい場合の御注意点

Android端末における印刷可能かどうかは他のさまざまな問題が絡む可能性がありますので、基本的にできないとお考えください。pdf.jsの黒いツールバーのプリンターアイコンからの印刷は弊社テストでは一度も成功したことはありません。(Android端末においては、「window.print();」のJavaScriptが動作しないようです。)

7. PrintScreenキー対策はできません。

知っていれば、ごく簡単な方法で、スクリーンショットを保存することができます。PrintScreenキー対策をお考えの場合には、Androidブラウザでは表示されないように(エラーページに転送されるように)していただくことをお勧めいたします。


8. よくある質問・お問い合わせ

こちらのFAQのページに随時、最新の情報をアップさせてただきます。

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