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Safari内蔵のPDFビューアのサポートについて


  1. Macで、Adobe Readerがインストールされていない環境でも、対応していますか?
  2. Safari内蔵のPDFビューアでの表示について制限事項やご注意事項を教えてください。
  3. Mac・Safariでのみ、PDFファイルが90度回転して表示され、非常に読みにくいです。
  4. Mac・Safariの場合のみ、サムネイルが表示されません。
  5. 印刷を許可したいのにできません。
  6. AJモードを併用していますが、Mac・SafariでアクセスするとPDFファイルが真っ白に表示されます。

1.Macで、Adobe Readerがインストールされていない環境でも、対応していますか?
バージョン2.40a(2012年4月11日リリース)以降にHTMLモードをアップグレードしていただくと、Safari 5.1.2以降6.0.5以下において、Adobe Readerがインストールされていない場合でも、お客様の設定によっては、サポート可能となりましたので、カバー率が飛躍的にアップしました。無料/有償サポート期間中のお客様は是非、アップデートを申請してください。


2.Safari内蔵のPDFビューアでの表示について制限事項やご注意事項を教えてください。
  • 一部のPDFファイルの場合、Safari内蔵のPDFビューアでは正しく表示されません。これはSafari内蔵のPDFビューアの仕様・バグによるものです。現在分かっているのは、元々のPDFファイルを90度回転・180度回転などを施している場合(スキャン画像から作成している場合など)、Safari内蔵のPDFビューアで見ると、回転前のPDFファイルが表示されます。頭を横に向けないと読めないことになります。

    対処法)そこで、HTMLモードでは、このような既知の問題を含むPDFファイルの場合、ウイザード中にエラーメッセージを表示し、HTMLモードのプログラムで修正加工したPDFファイルを作成します。お客様には、オリジナルのPDFファイルと一緒に、この修正加工されたPDFファイル(オリジナルのファイル名に「_safari_sh」というサフィックスが追加されたファイルになります。)をサーバにアップロードしていただきます。すると、Mac版Safari以外のブラウザでは、オリジナルのPDFファイルが表示され、Mac版Safariでアクセスした場合には、修正加工したPDFファイル(ファイル名に「_safari_sh」が含まれる方)が表示されるという風にプログラムさせていただいています。詳細は、HTMLモードの詳細設定ウイザードの中のステップ2の街頭御注意を参照してください。

  • 印刷を許可したい設定をされたい場合でも、それができません。印刷しても真っ白のページしか印刷できません。

  • AJモードの設定を誤ると、Mac・Safariでアクセスした場合に、PDFファイルが真っ白(空白)に表示されます。詳細はこちらを参照してください。


3.Mac・Safariでのみ、PDFファイルが90度回転して表示され、非常に読みにくいです。
前項のよくある質問にも記載の通り、元々のPDFファイルを90度回転・180度回転などを施している場合(スキャン画像から作成している場合など)、Safari内蔵のPDFビューアの環境で見ると、回転前のPDFファイルが表示されることがあるのですが、既にHTMLモードで対応済みのため、恐らく、何らかのアクシデントで、お客様が詳細設定ウイザード内のステップ2内の「Safari内蔵のPDFビューアでのアクセス時の場合のみ、加工後のPDFファイルを表示する」というチェックボックスのチェックを外されているためではないかと思われます。

どんなファイルの場合に起こるか及び、なぜこのような現象が起こるか(一部推定)については下記を参照してください。
エクセルなどで作成した横型の文書を印刷メニューからPDF化した場合、用紙設定によっては、印刷の向きが「横向き」に設定されます。しかし、実際に出力される生のPDFファイルは、90度もしくは270度回転した縦向きのPDFファイルのままなのですが、同時に「このPDFファイルは-90度回転して表示させなさい」というフラグがPDF文書内に埋め込まれています。ほとんどのPDFビューアでは、きちんと、このフラグを読み取り処理をしてくれて、人間が読みやすい向きに回転して表示してくれますが、Mac版Safari内蔵のPDビューアはまだ対応していないようです。そのため、上記のような現象が起こります。

▼ 有料オプションの「URLコンバーター」をご利用の場合
PDF No Save・HTMLモードの通常処理では、保護対象のPDFファイルが、Mac版Safari内蔵のPDFビューアで問題の発生するパターンのPDFファイルであるかどうか一つ一つ判断し、問題があると判断した場合には、Mac版Safari内蔵のPDFビューアでも読み取り可能な形にPDFファイルを加工して、「(オリジナルのファイル名)_safari_sh.pdf」というファイルを生成するようにしています。ただ、これがURLコンバーターをご利用の場合、問題の発生するタイプのPDFファイルであるかどうかの判断はできませんし、ましてやサーバ上でのリアルタイム加工もできないため、以下の手順を取っていただく必要があります。

  • (問題認識)Mac版Adobe Readerがインストールされていない端末(OSはMac OS 10.6.8以上。Safari 5.1.2以上。端末Aとします。)で、URLコンバーターで作成したページにアクセスして、90度もしくは270度回転しているPDFファイルがないかどうかご確認ください。
  • 該当ファイルについては、URLコンバーターを使わないで、HTMLモードの詳細設定ウイザードで一つずつ処理する「ふり」をしてください。即ち、ステップ1で該当ファイルを選択してください。選択した時点で、Safariで問題のあるファイルの場合、「hogehoge.pdf」に対して、「hogehoge_safari_sh.pdf」をプログラムが自動生成していますので、ウイザードの2や3までやらなくていいです。ステップ1でファイル選択するだけで、(必要がある場合、)オリジナルのファイルと同じフォルダーに、Safari用のPDFファイルが生成されています。

  • hogehoge.pdfだけでなく、このhogehoge_safari_sh.pdfもサーバにアップしてください。
  • Mac版Safari(端末A)でテストを行ってください。
「(オリジナルのファイル名)_safari_sh.pdf」がアップロードされている場合でも、IEやFirefoxなどでアクセスした場合は、オリジナルのPDFファイルが表示されます。URLコンバーター(PHP版やPerl版など)のプログラムはMac版Safariでアクセスしていて、かつ、ファイル名の末尾が「_safari_sh.pdf」になっているファイルが存在する場合のみ、そのファイルを使います。その結果、Mac版Safariでも正しく表示されます。

 「hogehoge_safari_sh.pdf」はweb最適化されていない(オリジナルのファイルはWEB最適化されている場合も含まれます。)ですし、ファイルサイズもオリジナルの2倍程度に膨れ上がっている場合もありますので、お客様側でAcrobatなどで再編集していただくと、より良いです。「再編集」といっても、Acrobat(Adobe Readerは不可)であれば、Acrobatで開いて、再保存するだけでWEB最適化されて、ファイルサイズも劇的に減ります。パスワードによるセキュリティがかかったファイルでも、再保存のためには、パスワードの入力は不要です。

→(重要)結局は、Mac版Safari内蔵のPDFビューアで不具合が発生するファイルかどうかの正確な判断は、Mac版Adobe ReaderがインストールされていないMac端末にて、Mac版Safariで実際にテストしてもらうしかありません。Macをお持ちでない場合や、このテストが面倒な場合は、最初にHTMLモードのexe版でテンプレートを作成してもらう時に、Mac版Safari内蔵のPDFビューアをサポートする設定用のチェックボックスを外してもらうか(それでも、Mac版Safari+Adobe ReaderやMac版Google Chromeなら閲覧可能です。)、「全部縦型の文書であり、恐らくMac版Safari内蔵のPDFビューアでも問題ないだろう」という観測の元、強行していただくしかありません。

もちろん、HTMLモードのフォルダーごとのバッチ処理を使って事前にチェックしていただく(問題のあるファイルの場合は、「(オリジナルのファイル名)_safari_sh.pdf」がオリジナルのファイルと同じフォルダーに自動生成されています。)ことも可能ですが、それでは、URLコンバーターを使う意味が無いでしょうから、トラブルシューティング的(対処療法的)に、後から、Mac版Safari内蔵のPDFビューア用のPDFファイルを生成する作業をやっていただいたほうが現実的かと思います。


4.Mac・Safariの場合のみ、サムネイルが表示されません。
Mac・Safariだからではなく、Safari+OS内蔵のPDFビューアで閲覧されているからです。Adobe Readerをインストールしていただくと、サムネイルは表示されます。Safari内蔵のPDFビューアの場合にサムネイルが表示されないのは、Safari内蔵のPDFビューアの仕様です。

  

5.印刷を許可したいのにできません。
PDFファイルを作成される時に、印刷を許可する設定にされた場合でも、Safari内蔵のPDFビューアの場合は、印刷はできません。印刷を許可することが必須であれば、Safari内蔵のPDFビューアでのアクセスを禁止し、Safari+Adobe Readerの組み合わせでのアクセスを必須とするようにしてください。

6.AJモードを併用していますが、Mac・SafariでアクセスするとPDFファイルが真っ白に表示されます。
AJモードのステップ2で、「4.その他の設定」のところにあります「(機能強化) 保存対策をさらに強化する。(Adobe Reader 5では閲覧不可になります。) 」という機能は選択しないでください。Safari内蔵のPDFビューアで閲覧できなくなります。